コミュニケーション力を高めるには、
「話す力」より「聞く力」が大切と思われます。
「話す力」があっても、相手の求めるものを理解していなければ
話す言葉が相手に響きません。
「聞く力」があれば、相手の求めるものを理解でき、
それについて話ができます。
私は話すことが苦手ですが、聞くことは得意な方です。
いろいろ関係者から話を聞いて、状況を判断してから
自分の考えを話すようにしています。
例えば会社で、部下が誤った行動をして失敗したときに
上司や先輩が「それは、こうすべきだ」と
正解を提示して指導する場面があるかと思います。
このとき、上司が「こうすべき」と一方的に
正解を指示してばかりだと、部下は自分で考えることを
しなくなり、部下が育たなくなります。
一方的に指示を伝えるだけでは、
コミュニケーションが成り立たなくなり、
現場の部下や、その先の顧客・取引先が何を考えているのか
情報が入ってこなくなります。
聞くことは、質問することであり
情報を引き出すことです。
相手の話を聞かない人は、損をしているといえるでしょう。
そこで上司は、部下がどうしてそのような行動をしたのかを
聞いて、部下の考えを理解するようにしてみては、
いかがでしょう。
部下の考えを理解した上で、自分の意見を述べて話し合い
部下に考えさせて、部下が納得した行動をするように
仕向ければ、部下も考えて行動できるようになるでしょう。
スティーブン・コヴィ博士の『7つの習慣』にも
「理解されてから理解される」
という言葉があります。
これは、自分のことを理解してもらうことよりも
まず相手のことを理解することが、
コミュニケーションを円滑にする鉄則だ
ということです。
私たちビジネスマンは、忙しいときほど
つい自分の考えを伝えることを優先してしまいがちです。
けれども、まず相手の話を先に聞くという
一見迂遠と思える姿勢の方が、効果的であると
理解しておいた方がいいですね。
また「聞く力」をつけるには、
相手は自分と全く違う考えを持っている
という前提で、会話するといいですね。
島国の日本人は、昔からムラ社会といって、
他人も同一の考え(常識)を持っているのが当然のこととして、
異なる考えを持つ人を排除するような傾向がありますが、
今後の組織やチームは、異なる考え・文化を理解して
常識にとらわれない発想が求められます。
相手を理解して、Win-Winの関係を築くには、
コミュニケーションを効果的にする「聞く力」をつけることが
大切です。
P.S.
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