東京国際ブックフェアで京極夏彦氏の講演会(前編)


2012年7月7日(土)東京ビッグサイトで開催されていた
「東京国際ブックフェア」に行ってきました。

その中での催しである
小説家の京極夏彦氏の講演会に参加してきました。

東京ビッグサイトで開催されていた「東京国際ブックフェア」

東京ビッグサイトで開催されていた「東京国際ブックフェア」

私は、京極夏彦氏の小説が好きでたくさんの作品を読んでいます。

どの作品も分厚くて読み応えがあるのも魅力です。

氏の小説を読んでいると、妖怪など民俗学や宗教、歴史、科学、
心理学などの知識が豊富で、物凄い量の文献を読んでいることが
判ります。

氏の所有する蔵書は、数万冊に及ぶとのことで、
以前にきちんと整理された膨大な本に囲まれている仕事場の
写真を見て、作家の仕事ぶりに憧れました。

そんな京極先生が読書について語る講演会。
これは必ず行かなければと、申し込みました。

当日会場は3000人を越える人が集まり、
私も早めに並んで19列目に座ることができました。

さすが一作品で数万部売るベストセラー作家だけあって、
3000人もの前でも、人を惹き付けて楽しませる話術で
会場を沸かせていました。

講演会のタイトルは、

世界の半分は書物の中にある

さて、どんな話が聞けたでしょうか?

長くなりそうなので、今回はその前編をお届けします。

講演はまず、本とは全く関係ない
「時間について」の話から始まりました。

私たちは1分1秒ごとに、年をとり老けていきます。

アンチエイジングなどといって、顔のシワを取ったり、
髪の毛を増やしたり、若作りするのは良くない。

人は年相応に見られるべきだ。

時間は一定方向にしか向かわないし、
時間を巻き戻すことはできない。

私たちは過去を見ることはできない。
ついさっきのことを見ることはできない。

また未来を見ることもできない。

私たちに見えるのは、今この時間しかない。

「時間って一体何だろう?」

誰もこの問いに答えられない。

私たちは、時間を長さで認識している。

1時間、1分、1秒と一定の長さ(量)に切り刻んで認識している。

前の1秒と今の1秒を区別している。

1,2,3・・・と名前をつけて区別して、世界を認識している。

言葉も同じ。

「私」「あなた」「男」「女」と名前をつけて区別して、
世界を認識している。

言葉は、アナログ的と思われがちだが、
世界を言葉によって分割して表現するという意味では、
デジタル的である。

動物は、昨日・今日・明日の認識はない。
動物にあるのは、常に今の瞬間だけ。

人間が昨日・今日・明日という認識があるのは、
言葉で名前を付けて認識しているから。

仏教の禅で言う「不立文字」という思想では、
言葉ではすべてを表せないという考え。

禅は言葉(念仏)を使わずに瞑想で悟りを得ようという思想。

物の名前(言葉)とその対象物との関係は無関係。恣意的である。

しかし、私たちの頭の中では、
言葉と現実はリンクしている。

次回、後編へ続く・・・・

講演会の内容を要約して書いておりますが、
私の勝手な解釈や誤った認識、思い込みもあり、
必ずしも正確ではありません。

文責は全て私にあります。

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