私がピーター・F・ドラッカーから学んだ最も重要な教訓とは
優先順位を決めるために「問題ではなく機会に焦点を当てろ」
という言葉です。
これはズバリ「問題は解決しなくていい」ということです。
何か問題が発生すると、一般的にはその原因を探り、解決しようとしますが、
そんなことをしても意味が無いというのがドラッカーの考えです。
これってとても非常識な考えで面白いですね。
でも、これは道を開くための大きなヒントになります。
例えば、自分の子供がいじめられて登校拒否だったとします。
いじめの問題なんて、誰が一方的に悪いとか単純な話ではなく複雑で
その原因は、いくらでも考えられますね。
複数の要素が重なりあって問題が発生しているのですから、
そのひとつひとつを調べて解決していこうなんて
時間がいくらあっても足りません。
そこで、思い切って家族そろって南の島に移住してしまおう!
と提案したとします。
するといじめの問題は、消えて無くなってしまいます。
#他の問題が発生するかもしれませんが・・・
つまり、リーダーは、そんな問題がちっぽけに思えるほど
こだわらなくてもよくなるような、わくわくする大きなビジョンを示せ
ということです。
問題の原因を解決しようとすることは、
何かイヤなことをやらなければならないときのように、
後ろ向きな気持ちになりがちです。
逆に、理想の状態を全員で共有すれば、前向きな気持ちで
やる気が満ちてくるでしょう。
狭い視野での問題解決型思考にばかりに囚われるのではなく、
広い視野で未来の機会について考えてみようという提案です。
なので、私は問題が発生したときに、
原因の解決ばかりでなく、もっと全員がワクワクするような未来は
ないだろうかと考えるように心がけています。
ドラッカー劣後順位の付け方
(1)過去ではなく未来を選ぶ
(2)問題ではなく機会に焦点を当てる
(3)横並びではなく自らの方向性をもつ
(4)無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに照準を合わせる
ピーター・フェルディナンド・ドラッカー 著
「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
(はじめて読むドラッカー (自己実現編))」(ダイヤモンド社)
P.S.
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