「おちまさとプロデュース 時間の教科書」(NHK出版)
売れっ子TVプロデューサーおちまさとさんの時間管理法を
知りたくて買ってみた本。
ふざけた劇画調のイラストが面白いが、実は真面目な内容の本です。
死を意識すると時間の大切さがわかるとよく言いますが、
若い人ほど、まだ死ぬなんて実感できないでしょう。
そんな中、本書に出てくるおちさんの一言は、
時間の大切さをリアルに痛感する衝撃的な言葉でした。
「こんなにビルがあるのに、オレ、ひとつも持ってないじゃん!
ヤバイ、出遅れてる。」
確かに!
オレもまだビルをひとつも持っていない・・・
いままで何をやっていたんだ・・・
愕然とした気持ちになります。(笑)
それに比べ、イチローや石川遼君などは、
小学生から確固としたした夢を持ち、それに向かって
友達がゲームやマンガで遊んでいる中、練習を積んできたのです。
これでもうだいぶ差をつけられてしまっています。
これをおちさんは「時間のツケ」と呼んでいます。
夢を叶えるには、いままでの無駄にした「時間のツケ」を返し、
さらにこれからの「時間をコントロール」をしなければなりません。
それには「時間を巻く」必要があります。
「時間を巻く」とは、TVの放送時間が足りなくなりそうなときに
急ぐとか短縮するとかいうときに使われる業界用語です。
対義語は「押す」です。
業界人のおちさんらしいコンセプトですね。
そしてこの「時間を巻く」技術がたくさん紹介されています。
「時間を操る三種の神器」の中で重要な概念が、
「PP」と「NS」です。
「PP」は、ポジティブ・プランニング、
「NS」は、ネガティブ・シュミレーションの略。
頼まれごとを「PP」でポジティブに判断し、
まず「やります」と引き受けます。
その上で「NS」でネガティブなケースもシュミレーションし
かかる日数を見積もります。
決断の速度を上げること、
またその精度を上げることの両方を可能にするのが、
この「PP」と「NS」なのです。
このように考えるクセをつけると、速く決断し、
多くの仕事を引き受けられるようになりますね。
この他にも時間を操るテクニックがたくさん紹介されています。
これらをマスターすれば「時間の達人」となり
おちさんのようなカリスマプロデューサーになれるかもです。
「おちまさとプロデュース 時間の教科書」(NHK出版)
P.S.
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